高音質を体感。–– 六本木・LINNの試聴室

カルチャー|2022.12.12
文=佐野 崇/撮影=植田 翔

“音楽が暮らしを豊かにする”
LINNの哲学の象徴が、ホームシアターだ。
その魅力を体感できる特別な空間とは。

 「LINN」(リン)といえば、オーディオ好きにとっては羨望のメーカーの一つだろう。半世紀ほど前に、伝説的なターンテーブルLP12を生み出したことを皮切りに、オーディオ機器の歴史の金字塔となるスピーカーやアンプを手がけてきた。クラフトマンシップを第一に掲げてコストを顧みず、あくまでも“音”を追求する姿勢を貫いてきた。老舗メーカーながらデジタルネットワークによるストリーミング再生の分野での先駆けとなり、伝統と革新を融合。その確かな技術と時代を拓く先進性により、英国王室の御用達という栄誉を受けている。

LINNの代名詞ターンテーブルLP12。半世紀前の誕生ながら、高品位パーツでアップグレード可能なので、常に最新の状態で楽しむことができる。

 そのLINNの世界を体感できるのが、ハイエンドのホームシアーターのシステムを備えた「LINNルーム」だ。オーディオ専門店は、様々な制約があるので、総合的な実力をダイレクトに感じることが難しいこともある。ましてやホームシアターはリビングなどの生活空間で楽しむことがほとんど。LINNの魅力を、未知のユーザーに実体験してもらうにはどうしたらいいのか。その答えが、LINNルームなのだ。

燦々と太陽光が注ぎリラックスした空気に包まれる。ホームシアターの実力を体感するには最高の試聴室だ。

 六本木通りから小道に入った、邸宅や大使館が立ち並ぶ閑静な住宅街。緑豊かな敷地内のアプローチを歩んでいくと、プライベート感あふれるLINNルームが現れる。メインのリビングには、ソファやテーブルなど北欧のヴィンテージ家具が置かれて、広々とした窓からは太陽の光が燦々と注ぐ。六本木という街にいることを忘れてしまう静寂さに包まれ、ゆったりとした時間が流れる空間だ。主役はLINNのハイエンドのホームシアター。好きな音楽や映画のデータやディスクを持ち込み、自由に試聴できる。ソファに身を預けてリラックスしながらLINNの世界に身を浸す。ホームシアターは、インテリアとの親和性も気になるところだ。LINNのこだわりは、音質とともに合理性も追求していること。アンプやコンバータなどのオーディオ部位をスピーカーと一体化させることでシンプルに。結果、まるで家具のようなデザインに昇華して、日々の暮らしに溶け込む。
 “Music makes life better.”LINNが掲げるフィロソフィーである「音楽が暮らしを豊かにする」。ここLINNルームで、実感してほしい。

音質を追求をしながらも、生活空間に融合する美しく繊細なフォルム。

<インフォメーション>
LINNルーム/フリーダイヤル 0120-126-173 (予約制)

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