最近、テレビや雑誌、新聞などで盛んに登場するSDGs。みなさんは何の略だか知っていますか?
SDGsは「Sustainable Development Goals」の頭文字を取った略語で、「持続可能な開発目標」と訳されます。Sは「サステナブル=持続可能な」、Dは「ディヴェロップメント=成長・開発」、Gsは「ゴールズ=目標」をそれぞれ意味します。
2015年の国連サミットで、国だけでなく、国際機関、企業、教育機関など、あらゆる人たちが協力し合いながら、2030年までに達成する世界共通の目標として決まったものです。
17のゴールがあるっていうけど、難しそう…。
SDGsには、17の目標が決められています。「1.貧困をなくそう」「2.飢餓をゼロに」「3.すべての人に健康と福祉を」「4.質の高い教育をみんなに」……と、ここまで説明を続けていくと、勉強を強いられているようで、ちょっと拒否感がでてしまう人もいるかもしれません。
そんな時、大切なSDGsの目標を、もっと身近に楽しく、子どもたちと一緒に学ぶことができないか。そう考えて特集されたのが、別冊太陽「絵本で学ぶSDGs」です。
本特集では、17のゴールごとに、5冊程度の絵本を絵本専門士が厳選。それぞれの絵本は、とくに気負わずに読んでも楽しく、さらにSDGsのことを考えながら読めば、少し目線を広げて、社会のさまざまな問題に気づくきっかけを与えてくれます。
また、絵本専門士、司書、研究者、学芸員、書店員など、個性あふれる執筆者、総勢62名が絵本を紹介しています。
その他、外務省でSDGs推進に関する企画・立案に携わり、絵本『わたしがかわる みらいもかわる SDGsはじめのいっぽ』(汐文社)の著者でもある原 琴乃さんによるSDGsの解説ページや、『もったいないばあさん』作者の真珠まりこさんへのインタビュー、巻末では、中川素子さん×石井光太さん・新宮 晋さん・落合恵子さんによる往復書簡も掲載。SDGsをさらに発展させるためのヒントを探ります。
「もったいないばあさん」作者の真珠まりこさんへのインタビューも掲載(画像中)。
今回の特集をきっかけにして、図書館や、おうちの本棚から、SDGsの各目標に当てはまる絵本を探してみたり、なぜ当てはまると思ったか、一緒に話し合ってみたり……、そんな展開を探るのも楽しそう。魅力的な絵本はまだまだたくさんあり、また、多様な視点から読まれることを絵本も願っているかもしれません。
絵本というメディアがもつ、さらなる魅力を知るとともに、SDGsをさらに知りたくなる、そんな特集になっていると思います。ぜひお手に取ってご覧ください!
別冊太陽『絵本で学ぶSDGs』
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