『ジョン・クランコ バレエの⾰命児』

2026年春のお薦めバレエ映画①『ジョン・クランコ バレエの革命児』、ロイヤル・バレエ『くるみ割り人形』

カルチャー|2026.2.20
文=小野寺悦子(編集・ライター)

この春はバレエを観に映画館へ!

天才振付家の半生に名門バレエ団の名舞台まで。
バレエ初心者からバレエファンまで楽しめる
この春お薦めのバレエ映画を紹介しよう。

シュツットガルト・バレエの奇跡を描く 『ジョン・クランコ バレエの革命児』

『ジョン・クランコ バレエの⾰命児』

 ドラマティックバレエ『オネーギン』で知られる天才振付家ジョン・クランコの半生を描いた伝記映画『ジョン・クランコ バレエの革命児』。彼はいかにしてドイツ地方都市の小さなカンパニーだったシュツットガルト・バレエ団を世界レベルに引き上げ、“シュツットガルト・バレエの奇跡”を起こしたのか──。

 物語の舞台は1960年代。英国ロイヤル・バレエ団やサドラーズ・ウェルズ・バレエ団で振付を手掛け、新進気鋭の振付家として注目を集めていたジョン・クランコ(サム・ライリー)。しかし警察のおとり捜査により、同性愛行為の罪で起訴されてしまう。ロンドンを追われたクランコは、ドイツ、シュツットガルト・バレエ団へ。芸術監督に就任し、『ロミオとジュリエット』や『オネーギン』の成功で一躍名声を掴む。シュツットガルトの小さな一バレエ団を世界的カンパニーに押し上げ、“シュツットガルト・バレエの奇跡”と呼ばれた。そんななか、彼に悲劇が訪れる……。

 創作に対する情熱と執着、エキセントリックで奔放なプライベート。作中はクランコの知られざる素顔が赤裸々に描かれていく。シュツットガルト・バレエ団の全面協力を得て、撮影は同団の本拠地であるシュトゥットガルト州立歌劇場で、音楽はシュトゥットガルト州立管弦楽団が演奏。さらに作中はシュツットガルト・バレエ団プリンシパルのエリサ・バデネスやフリーデマン・フォーゲルをはじめスター・ダンサーが登場し、彼らのダンスと演技も大きな見所になっている。

『ジョン・クランコ バレエの⾰命児』

[上映情報]
『ジョン・クランコ バレエの⾰命児』
監督・脚本:ヨアヒム・A・ラング
キャスト:サム・ライリー、マックス・シンメルフェニッヒ、ハンス・ツィッシュラー、ルーカス・グレゴロヴィチ
シュツットガルト・バレエ団キャスト:フリーデマン・フォーゲル、エリサ・バデネス、ジェイソン・レイリー、ロシオ・アレマン、ヘンリック・エリクソン 
ドイツ/2024年/138分/シネマスコープ/ドルビーSRD/カラー/ドイツ語
原題:John Cranko
配給:アット エンタテインメント
映倫:G
公式サイト:johncrankojp.com
© 2023 Zeitsprung Pictures GmbH.
2026年3⽉13⽇よりヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamura ル・シネマ 渋⾕宮下、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー

ロンドン冬の風物詩を1週間限定公開! ロイヤル・バレエ『くるみ割り人形』

ロイヤル・バレエ『くるみ割り人形』

 英国ロイヤル・バレエ団の『くるみ割り人形』は、1984年の初演来600回以上上演されてきた冬の風物詩。今回公開されるのは2025年12月10日の上演作で、金平糖の精をマヤラ・マグリ、王子をリース・クラーク、クララをウクライナ出身の新星マリアンナ・ツェンベンホイ、ハンス・ピーター/くるみ割り人形を中尾太亮が踊っている。英国ロイヤル・バレエ&オペラinシネマ2025/2026にて2月20日〜1週間の限定公開で、続いて『ウルフ・ワークス』『ジゼル』などの上映が予定されている。

『くるみ割り人形』マヤラ・マグリ、リース・クラーク ©2023 Alice Pennefather

[上映情報]
ロイヤル・バレエ『くるみ割り人形』
振付:レフ・イワーノフに基づき ピーター・ライト
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
原台本:E.T.Aホフマン「くるみ割り人形とねずみの王様」に基づき マリウス・プティパ
プロダクション・台本:ピーター・ライト
指揮:シャルロット・ポリティ
キャスト
金平糖の精:マヤラ・マグリ
王子:リース・クラーク
ドロッセルマイヤー:ジェームズ・ヘイ
クララ:マリアンナ・ツェンベンホイ
ハンス・ピーター/くるみ割り人形:中尾太亮
配給:東宝東和
公式サイト:https://tohotowa.co.jp/roh/
©2023 Alice Pennefather
2月20日~2月26日TOHOシネマズ 日本橋ほか1週間限定公開

ロイヤル・バレエ『ウルフ・ワークス』

ロイヤル・バレエ『ウルフ・ワークス』

 ヴァージニア・ウルフの世界をウェイン・マクレガーが舞台化。『ダロウェイ夫人』『オーランドー』『波』をはじめとするテーマを織り込んだ三部作。

[上映情報]
ロイヤル・バレエ『ウルフ・ワークス』
振付:ウェイン・マクレガー
音楽:マックス・リヒター
指揮:クン・ケッセルズ
出演:ナタリア・オシポワほか
公開日:2026年5月15日~5月21日

ロイヤル・バレエ『ジゼル』

ロイヤル・バレエ『ジゼル』

 ピーター・ライト版ロイヤル・バレエ団の『ジゼル』を上映。主演を高田茜、スティーヴン・マックレーが務めている。

[上映情報]
ロイヤル・バレエ『ジゼル』
振付:マリウス・プティパ(ジャン・コラーリ、ジュール・ペローによる)
演出・追加振付:ピーター・ライト
音楽:アドルフ・アダン
指揮:ヴェロ・ペーン
台本:テオフィル・ゴーティエ(ハインリッヒ・ハイネによる)
出演:高田茜、スティーヴン・マックレーほか
公開日:2026年5月29日~6月4日

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『SWAN―白鳥―愛蔵版』第16巻
有吉京子 著(平凡社刊)
定価=1870円(10%税込)


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